あえて、日本政策金融公庫に融資を申し込んだ!

 自分の場合、新しい会社(その時はまだ法人とは決めていなかったけど)または事業として出版を考えていたので、その造本費用(印刷製本代や印税)を確保するのがもっとも大きな問題でした。

1タイトル作るのに、少なくとも100万円みておく必要がありますが、それほどの金額を自分で用意するのはもちろん無理。借りるしかない。

というわけで探してみると、いくつかの手段があるようでした。

・銀行から借りる

・区の融資あっせん

・日本政策金融公庫からの融資

 

銀行からはちょっと難しそうでしたので、下2点、つまり公的な制度を利用して融資を受けようと思いました。

それにしても、創業しようという人に対して、けっこう手厚い公的サービスがいくつもあるのは嬉しい驚きでした。

ただ、文京区の融資あっせん事業は、会社を辞めることが前提(しかも会社に辞めることを証明する書類に捺印してもらい提出する)になっていましたので、そこからの融資はいったん保留にしました。

最も多くの人が創業するときに融資を申し込む、日本政策金融公庫に相談することにしました。

相談してみると、日本政策金融公庫は会社を辞める必要なく融資を受けられそうでした。なんでも、会社を辞めるとか新しく会社を作るとかは関係なくて、「新たな事業」を始めたい人にはお金を貸しますよ、というコンセプトとのこと。

つまり会社に勤めながら融資を受けられるので、まだどのタイミングで辞めるか、本当に辞めるのか悩んでいた自分にとっては素晴らしいコンセプト!

流れとしては、以下の感じ。

1 事業計画書、売上予定表、自己資金を証明するもの(つまり通帳)を準備

2 面談

 

このような感じですが、事業計画書類は金融公庫のHPからダウンロードできるので、そこで入手し、しかもHPには見本もあったので、参考にしながら作成しました。

でも見本はかなり薄っぺらい内容でしたので、自分はもっと現実的で、説得力のある書類作成をしました。

ダウンロードした書類だけでは情報不足なので、自分で事業計画を具体的に証明するように別途書類作成しました。

自分の事業ですので、計画書を作るのは簡単。いかにまとめるかだけが問題でしたが、どうということはなかったです。

手こずったのは、売上計画。

・何年何月にいくら売上て、どのようなサイトで入金があるのか。

・返済を滞りなくできる売上予定になっているか。

辻褄の合うように、上記の数字を2年間くらいのスパンで作成するのは結構骨が折れました。

ただ、自分のさじ加減で数字上のシナリオを作れるので、それなりの時間で作りました。

書類の提出は受付窓口の女の子に渡すだけ。

特に質問もされることなく、まずは書類審査をして、問題なければ数日のうちに面談予定日を連絡します、とのことでした。

 

面談については、先方が一番気にしていたのは、

・今まで何をしてきたのか(実績)

これ以外にポイントが思い出してもみあたりません。

これが最たるポイント、もっと言えばここしか気にしていなかったのでは。。。

事業計画や売上計画、自己資金の金額の大小は、あまり評価ポイントになっていなっかたですね。

この融資を申し込むまで、多くの人がそうすると思いますが、事前にネットでの情報入手にかなり時間をかけましたが、はっきり言えば、ほぼ無意味でした。

ほとんどのサイトでは、自己資金が重要、返済計画がきちんとしているか、といったことがポイントになると書かれていましたが、それはほぼウソ情報ですね(^ω^)

自分も特に自己資金は気にしていましたが、あまり関係なかったです。

結局、先方はそれぞれの業界(自分は出版業界)には詳しくありません。ですので、業界に詳しい自分が売上・返済予定を示しても、自分のさじ加減で、いかようにもシナリオを作れてしまいます。

それは先方もわかっていて、先方が見ていたのは、

・その業界に何年いて、

・どのような仕事をしてきたのか、

ということです。

もちろん、融資を受けて始める事業が、これまでの仕事の延長線にある場合ですが。

帰り際に、「何か質問はありますか?」と聞かれたので、「融資、大丈夫そうですかね?」と、ちょっと照れ隠し気味に聞いてみたら、「まあ、自分の感覚では大丈夫と思いますよ。今まで出版を長くやってきていますし、趣味とかでなく、仕事としてしっかり実績がありますので」と言っていました。

とにかく今はお金を借りても金利が低く、借りやすいです。

それに安倍政権になってから(?)、特に創業に対して国自体も積極的、協力的になっているようですので、悩んだり、ネットで調べるよりも、自分で融資申し込みをとっととしてしまった方が断然いいと思います。